助成事業
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2012年度
「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」展図録に掲載されたエッセイの英文翻訳への助成
2013年の1月12日から始まった「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」巡回展で販売されるカタログ『実験工房展戦後芸術を切り拓く』の英訳出版への助成を実施した。 「実験工房」は1951年に造形作家の北代省三、山口勝弘、福島秀子、音楽家の武満徹、秋山邦晴、鈴木博義らによって形成されたグループで、絵画、写真、ダンス、演劇、映画など多岐にわたるジャンルへ活動を発展させ、戦後美術の新たな展開を切り拓いた。グループの活動がおおむね終了する1957年頃までに多くの先駆的な作品を残している。 近年、海外でも2009年にはイギリス、ロンドンのAnnely Juda Fine Art、2011年にはフランス、パリのBétonsalonにて「実験工房」の展覧会が開催されたように彼らに対する再評価は国内外で高まりつつある。 展覧会ではかれらの幅広い活動の軌跡を絵画、立体、映像、写真のほか、楽譜や公演プログラムなど関連資料約100点が展示し、その全貌を紹介、検証している。 今回、製作されたカタログには、これまで国内外でまとまった紹介のなかった実験工房について多数の専門家のエッセイを収録している。日本のみならず海外へ「実験工房」の貴重な資料を紹介する機会となった。 展覧会は下記の4会場を巡回、カタログは4000部発行され、会場にて販売された。