助成事業
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2015年度
名古屋市美術館ほか「若林奮 飛葉と振動」展の図録に掲載された論考の英文翻訳への助成
若林奮(1936-2003)は1959年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業した後に彫刻家としての活動を開始し、作品制作の傍ら武蔵野美術大学と多摩美術大学などで教鞭もとった、戦後日本の美術を振り返る上で忘れることのできない美術家です。今回の「若林奮 飛葉と振動」展は、これまでの回顧展とは異なり、若林の作品の中でも外部空間に焦点を当てた展覧会で、数少ないながらも貴重な作品や資料が5館の学芸員の調査・研究によって集められ展示公開されました。JCRIでは若林奮について少しでも海外に知っていただくために、この展覧会の図録に掲載される論考の英文翻訳に対して助成を行いました。これまで若林に関する文献や論考は英文で発信されることはほとんどなかったため、今後の貴重な資料の一つになるでしょう。